こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。息子との島暮らしを始めて1ヶ月が経ちました。小さい子を連れての外出って、誰でもはじめは大変ですが、島暮らしならではの大変さがここにもやっぱりあります。
息子を連れて島外へ出かけたのはこれまでで3回。夫の祖父母宅に正月のあいさつに行ったときと、生まれて2週間と1ヶ月の健診です。これは息子の健診でもあり、産婦であるわたしの健診でもあるので、出産した産院で診てもらいました。前回の記事でも述べたように、島にも鳥羽本土部にも産婦人科はありません。定期船と自家用車で伊勢市まで出て行く必要があります。
スケジュールを組む
まだまだ生まれて間もない息子は2〜4時間おきにお腹を空かせてしまうので、その都度授乳しなければなりません。これまで何度も書いていることですが、島の生活は定期船に支配されています。息子のお腹の空き具合と定期船の時刻表の両方に気をつけて、スケジュールを立てなければならないので、かなり気をつかいます。
まず産院の予約は、朝の10時頃にしておきます。なるべく早い時間の方が見通しが立ちやすいし、午後からの診療だと、待ち時間が長くなって帰りが遅くなるかも知れないからです。この辺は、離島に住む人でなくともそうすることが多いのかな、と思います。
さて、大変なのは当日です。明け方の授乳が3時だったら次は6時、そしてその次は多分9時くらいに授乳しなければならないよな、と考えます。船は8時50分和具発に乗るので、家でミルクを作っておいて、船に乗ってからそれを飲ませて、佐田浜で中之郷行きへ乗り換えて、中之郷で夫が駐車場に車を取りに行き、ピックアップしてもらって産院に向かえばちょうど10時に着いて、そこでオムツ替えをすればいいかな、と考えるわけです。
そうは問屋が卸さないのだ
ところが、赤ちゃんはそんな都合よくは動いてくれないのです。6時半に授乳を終えて、そのまま自分の身支度や洗濯などをしてしまえばいいのですが、慣れない育児に疲れた身体を30分だけでも休めたい!と寝てしまうとしましょう。7時に起きて、出かける準備をします。8時にまだまだ出かける準備万端とはいかないなあ、と思っているところに泣いてくるのです。息子が。「お腹空いたよ〜〜〜!!!」と。なんで!?あと1時間持つはずでは!?
大急ぎで調乳し、ミルクを飲ませます。ここでそれまでやっていたことが全てストップです。夫はようやく起きてきました。10分で出かける準備ができる人だし、夜中の授乳を担当しているので仕方ない。せめて眉毛だけは描きたい、と思いながらミルクを与えます。
8時40分、なんとか授乳とオムツ替えを終えて、息子にアウターを着せて、オムツや着替え、調乳セットなどを入れたかばんを持ち、家を出ます。眉毛は描けたけどマスカラはぬれなかったなあ、と考えながら。これまでなら、船に乗り遅れそうだったら走るとか、自転車や車に乗るとかしてきましたが、赤ちゃんを連れては走ることも自転車に乗ることもできません。車はチャイルドシートに乗せるのに時間がかかるので、これもダメ。ただ早歩きで定期船乗り場に向かうのみです。
そんなこんなしながら、なんとか産院にたどり着き、診察をしてもらうのです。病院というのは、予約していてもそれなりに待つものですから、診察が終わるのは正午近くなります。まだまだ新米両親なので、新生児を連れて外食するのは抵抗があり、昼食はマクドナルドのテイクアウトで済ませます。
帰りはまあまあ順調
さて、今度は帰りのスケジュールです。産院での待ち時間の間に授乳をしているので、次にお腹が空くのは14時〜15時頃のはずです。乗りたい船は15時20分佐田浜発。まずは14時過ぎに佐田浜に着くようにします。イレギュラーなことで時間を取られないようにするため、寄り道は極力避けます。そこでわたしと息子は車を降りて、待ち合いに待機し、夫は中之郷近くに駐車し、中之郷発14時50分の船に乗って佐田浜で合流します。
佐田浜の待合所、鳥羽マリンターミナルでは、同じ船に乗る人たちが集まってくるので「生まれたんか」「男の子か」「かわいいなあ」などと話をします。そのうち息子が空腹になるので、授乳室へ行き、オムツ替えと授乳をします。マリンターミナルの授乳室は、大きなオムツ替えの台もあるし、水道もついているし、内側から鍵もかけられるので、落ち着いて過ごせるのでありがたいです。
15時10分に授乳室を出て、なんとか15時20分の船に滑り込みます。満腹の息子は船の揺れも相まって大人しく寝ているので、わたしと夫もウトウト・・・。家に帰ったら、お腹が空く前にお風呂の準備だなあ、などと考えながら。
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午前中の用事で出かけるだけで、こんな調子です。夫が育休中なのでなんでも2人でできるからいいのですが、これが息子を連れて駐車場まで歩いたり、息子を抱っこしながら荷物も持ったりするってなると、より疲弊するだろうな・・・。島の子育ての先輩たちにコツを教えてもらわなきゃですね。
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