· 

091 桃取スピリット People of Momotori have a nice spirit

こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。毎日あっっっついですねー!!昨日も日差しはジリジリ、気温は35度オーバーの中、桃取地区では夏のお祭りが開催されましたよ。

 

この日は、答志地区と和具地区では天王祭というお祭りが開かれますが、桃取ではその日に合わせて、豊漁祭を開いています。このお祭りを開催するのは今年で30回目です。

 

答志地区の天王祭の様子はこちら 祭りだ!!

 

船漕ぎ大会
船漕ぎ大会は3つの枠に分かれて対戦

豊漁祭は名前のとおり、豊漁と海上安全を願うためのお祭りで、漁協が主催しています。朝のうちにご祈祷があり、お昼前に舟漕ぎ大会、夕方には様々なステージパフォーマンスがあります。

 

舟漕ぎ大会で使われる舟は、正方形の舟というよりはイカダのような形です。元々海苔の養殖で使われていた道具の再利用でないかと思われます。それぞれカラフルに色付けしてあります。

Chihiraさん(@chihiroiga)がシェアした投稿 -

最初は若者同士の競争、次に女性たちのチームと老人会、最後のメイン競技が業種別の競争で、この枠は距離も長く、本気の戦いで、トロフィーが用意されています。今年は、海苔の養殖業者のチームが二連覇を果たしました。直後に表彰式が行われたのですが、1位から最後にゴールしたチームまで参加賞として缶ビール1箱ずつが贈呈されました。

その後は直会で、つまみとビールや日本酒がふるまわれました。直会と言うより立食パーティーみたいな雰囲気でした。

立食パーティーのような直会
立食パーティーのような直会
おじいさんたちの直会

夕方に再び桃取を訪れると、パフォーマンスステージが始まっていました。わたしが見ていた限りでも10以上のグループが出し物をしており、結構みんなこのお祭りを楽しみにしていたことが伺い知れます。

 

保育所の子たちの桃太郎の踊りがあったり、中学生のエイサーがあったり、桃取で伝統的にやっている龍神太鼓の披露があったり、と子どもたちの出番も多いです。桃取の子どもたちは小学校も中学校も鳥羽市内の学校に通っているため、地域の人たちが子どもたちの様子を見られる機会が減っているので、みんなとても嬉しそうに見ていました。

また、笑いに走るパフォーマンスが多いのも、桃取の特徴かも知れません。特に盛り上がったのは、消防団によるパフォーマンス。セクシーな黒の水着姿の男性7人が現れると、海上は一気に笑いに包まれました。っていうか本人たちもめちゃくちゃ楽しそうだし。他には、御婦人グループが白黒の特徴的な衣装に身を包み、最後には海上安全のプラカードを出しながら退場して行ったり、町内会の役員さんたちがズンドコ節の替え歌で町内会の役割を面白おかしく語ったり、と終始見ている人たちに笑顔を与えてくれました。

お祭りって、開催する方は準備だったり、当日の運営だったりやることが多くて大変です。更に長い伝統があると、しきたりとか習わしだとかにしばられて、面倒だと思う人が出て来たり、若い人の心が離れたりしてしまうものだけど、この豊漁祭はそうならないように最大限努力して作られているお祭りだと思います。わたしは桃取の人たちの、体裁を気にせずみんなで楽しめるように工夫するところが好き。

ヒコーキ雲と笹
日が陰って気持ちよくなってきたー!

さて、日が沈んでからステージ上に現れたのは、中村幸綱さん。歌声の素晴らしい桃取と和具のハーフの中村幸綱オンステージはみんなが待ちに待った演目です。豊漁祭の前から単独で掲示板にポスターが張られ、宣伝されていたくらい。もちろん答志や和具から歌声を聞きに来る人もいます。

中村幸綱オンステージ

幸綱さんの歌声が素晴らしいこともさることながら、会場の雰囲気がとっても良かったためか、わたしは今まで聞いたときよりも、幸綱さんの歌に聞きほれていました。本当にみんなが幸綱さんの歌が大好きで、桃取全体で「頑張って欲しい」「有名になって欲しい」って応援しているんですよね。

おひねりを受け取る幸綱さん
花を受け取ると「もうないですか?」と会場に呼びかけるのはお決まり。

最後はやっぱり河内おとこ節をみんなで踊ってシメ。今回はわたしも和具代表で踊りに行ったので、写真も動画もありません。笑

中村幸綱さんの歌に聞きほれるおばあさんたち
寿命が延びていきそうなおばあさんたち

ステージパフォーマンスのトリは、町内会、漁協、婦人会の役員さんたちのコラボでソーラン節でした。このコラボでの出し物は初の試みだそうですよ。南中ソーランってテンション上がるんですよね。会場は大盛り上がりで、出演者たちは1曲踊るのも相当キツかったはずだけど、アンコールもあり2回踊ってくれました。

そして、打ち上げ花火が上がって祭りは終わりました。桃取地区は答志島で1番高齢化率の高い地域ですが、でもここで行われる行事に参加する度に、ここにしかないスピリットみたいなのを感じるんですよね。和具も答志も大好きだけど、同じように桃取も好きだなあ、って感じるお祭りでした。

豊漁祭花火
花火を見上げる人たち
花火を見上げる人たちの「祭りも終わりやなあ」って表情がいいんだよね

昨年の豊漁祭の様子はぜひ桃取文化遺産のサイトで動画をご覧ください。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    hareruzo naoki (日曜日, 15 7月 2018 23:57)

    なかなかたのしい豊漁祭の紹介でした。桃取の皆さんがそれぞれ創意工夫して町を盛り上げている姿は感激です。明日からの新たなエネルギーを生み出しますね。たくさんの写真での紹介ありがとうございます。

  • #2

    いがちゃん (金曜日, 27 7月 2018 11:19)

    とっても雰囲気の良いお祭りでしたよー。
    桃取も好きだな、って感じました。