こんにちは、三重県の離島で活動中、地域おこし協力隊の五十嵐ちひろです。先日、地域おこし協力隊の研修に参加してきたことは先日書きました。
研修を受ける理由はこちら⇒学びの心
研修の内容はこちら⇒初任者研修で学んだこと
研修には全国の132人の地域おこし協力隊と集落支援員の方が参加していましたが、山でハンターやっていたり、観光施設で働いていたり、建築関係のノウハウを生かして活動していたり、わたしと同じように離島に住む人もいたりと、本当に色んな人がいて、また様々な地域があるんだなあ、と感じました。
その中で、研修中一緒に過ごした時間が長く、仲良くなった班のメンバーが活動している地域6つを紹介したいと思います。北からスタートしますね。
岩手県葛巻町(くずまきまち)
乳製品が大好きで葛巻市のくずまき高原牧場で活動を始めた佐々木妙子さんは、好奇心が旺盛で行動力のある女性です。なんだかものすごくシンパシーを感じます。葛巻では乳製品の他に山ぶどうを使ったワインも造られています。山ぶどうのジュースはわたしも飲んだことがあるのですが、ぶどうの味が濃くておいしいです。
佐々木さんの書くブログ27歳からの田舎暮らしは写真がとってもきれいです。
山形県三川町(みかわまち)
三川町は、山形の中で唯一山の無いまちなんですって。その為盛んなのはコメづくりです。わたしの祖父が山形の出身だったため、つや姫という品種がデビューした頃、「山形で新しいブランド米ができたから」と言ってしばらく送ってくれていたことを思い出しました。
そんな三川町で活動する伊藤秀和さんは、Uターンで地域おこし協力隊になっています。奥さん、お子さんを連れて、脱サラしての移住って、単身の移住よりもずっとハードルが高いと思うので、そういう話を聞くたびに「おそれいりました」と言いたくなります。
伊藤さんは見やすくて今風のブログ家族4人、山形暮らしはじめました。を毎日っていうくらい頻繁に更新していますよ。
新潟県村上市高根区(むらかみし・たかねく)
村上市の高根区で活動している高橋洋さんは、元々働いていた東京の企業のCSRでこの地域に来るうちに、地域に愛着を持ち、協力隊の制度を利用して移住されています。長年通っている中で地域の人たちとも信頼関係を築いて、その後に移住というのはとても自然なかたちでの移住だな、と思います。
わたしは移住前は工芸品の販売の仕事をしていたので、村上と聞くと村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)という漆器を思い浮かべるのですが、この高根区ではお米が美味しいらしいですよ。
高根区はその集落だけで公式サイトがあります。里山の雰囲気が伝わってくるし、どんなことができる地域なのかがわかります。答志島もこんなサイトがあればいいのになあ。
茨城県笠間市(かさまし)
笠間市の地域おこし協力隊の久保葵さんは、市内のクラインガルテンという施設を拠点に活動しています。クラインガルテンはドイツで発祥した「滞在型市民農園」施設です。
久保さんは岩手県の出身で、学生時代は東京、その後は横浜で仕事をしていましたが、当時から地域振興に高い関心を持っていたそうです。笠間市と地元岩手で農泊をしたいという夢を持って活動しています。同地域で活動する他の隊員と一緒にされているブログはこちら。
長野県宮田村(みやだむら)
中部からは、長野県の宮田村を紹介します。ここの地域おこし協力隊の鏑木将平さんは、わたしと同じ埼玉県出身で、互いの通っていた高校も結構近くです。海外での生活が長く、独特の雰囲気を持った方です。
宮田村は山の中にあるに村ですが、降雪は意外にも少なく過ごしやすい地域だそうです。観光協会のサイトを見ると、ワイン推しなのが分かりますが、すべての酒を造っている、と言うくらい多くの種類の酒造をしているんですよ。
ちなみに、このブログのアイキャッチに使用した写真はこの鏑木さんが撮影した宮田村の風景です。
宮田村は人口8千人程度の村ですが、MIYADA村人TERRACEというシャレオツコミュニティスペースがあります。ワークショップやイベントの会場として使用したり、一日シェフとして出店できたり、サイトを見ているとわくわくしてきます。
大分県臼杵市(うすきし)
最後は九州は大分からです。臼杵市は、「田舎暮らしの本」という移住情報誌で行われた「住みたい田舎ランキング」で1位をとったこともある自治体です。ここで活動する三中西篤さんもやはり、世界中を旅したことがあるそうです。地域おこし協力隊は外国を良く知る人が結構多い。そんな人が移住先として選ぶのだから、住みたい田舎ランキング1位も納得。
石畳が敷かれた歴史的な景観や、南蛮文化の感じられる建築物、温泉県ですので温泉もあり、小さな魅力に溢れたまちといったイメージです。個人的には、壁を彫って作られた国宝でもある臼杵石仏が気になります。
全国には実にたくさんの「田舎」があり、さまざまな移住者、地域おこし協力隊の人が存在します。研修やイベントで多くの人と知り合うたびに、行きたい場所が増えて行きます。
今回の研修では班のメンバーに恵まれたな、と強く感じています。皆さんとっても魅力的で良い人たちだったので、長時間のディスカッションも楽しかったです。まずは近場同士で訪ね合ったり、特産品の送り合いをできたらいいね、なんて話をしながらそれぞれの地域に帰って行ったのでした。
さて、このブログを読んでいて答志島に興味を持っているあなたも、すでに答志島のファンになっちゃっているよ、というあなたも、今年の夏休みの旅行先の候補には、こちらの6地域も加えてみてはいかがでしょう?
コメントをお書きください