こんにちは。待ち遠しかったゴールデンウィーク明けの週末ですね。今日は桃取であるお祭りがあったので、おじゃましてきました。
桃取の八幡神社では、毎年5月の第2土曜日に無病息災を祈る「湯立祭(ゆだてさい)」というお祭りが行われます。その名の通り、湯を沸かして、その湯を笹の葉につけて参列者にかけるという神事です。
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午前9時、町内の人たちが境内に集まります。到着した人は各々お賽銭を納め、祭りが始まるのを待ちます。宮司さん、神社総代の方たち、町内会、漁協の役員さんを中心に祈祷が行われると、湯をかける前に祝詞をあげます。
そしていよいよ、湯をかけます。先ほどまで大きく広がって待っていた人たちの輪が一回り小さくなって、みんなが中心に寄ってきました。宮司さんが十字型に束ねられた笹の葉をぐらぐらと煮える湯に浸し、東の方角から順にかけていきます。
「わー、かかったかかった」
「熱い熱い!!」
という声と共に結構盛り上がります。
この湯がかかれば健康に過ごせるというものですが、写真や動画を見てもらえば分かるように、みんな結構楽しんでいて笑顔であふれています。うん、これは無病息災の効果がありそう。
これが済むと、祭りはおしまいです。あっという間で1時間にも満たないですが、それでも毎年必ず行っています。以前はもっと釜も大きかったそうですが、この大きさでも十分機能していますね。
参列者はこの後お神酒をいただいて、先ほど使った笹の葉を各家に持ち帰ります。束ねていた笹の葉を解体する際に「ばらかっされー!」と囃すのが伝統のようです。持ち帰られた笹の葉は玄関先に飾り、魔除けとします。今日はさらに、ちまきも配られました。ちまきを配るのは、元からやっていることではなく、多くの人の参加を狙って最近始めたことだそうです。
この島に来てから色んなお祭りに参加してきましたが、しばしば感じるのは、宗教行事って決して堅苦しくつまらないものではないんだな、ということ。人々の生活に寄り添っていて、楽しかったり、やりがいがあったりするから、参加する人がいて、ずっと続いていくんだな、と思うんです。笑えることもたくさんあるし、多くの人が参加するように、って景品を設けている場合も多いんです。伝統というのは時代に合わせて形を変えるものです。それを上手にしているから、答志島には多くの伝統行事、文化が残っているんだと思います。
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