こんにちは、答志島のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。何日かあたたかい日が続き、このまま春になるのかなー、なんて思ったけどやっぱりそうは問屋が卸さない。今日は冷たい風がびゅうびゅう吹いています。
ところで、みなさんの地域ではゴミの回収ってどのようにされていますか?答志島には幸いゴミ焼却施設があるため、可燃ゴミの回収は週3回と、都市部と同じように行われています。でも、回収場所はとても少なく、和具地区内には1カ所しかありません。みんなが同じ所に似たような時間にゴミ出しに行くので、井戸端会議発生率が高い。
可燃ゴミに関してはそこまで大きな驚きは無いのですが、わたしがここに移住してきてすごいと思ったのは、リサイクルゴミの回収です。以前わたしが住んでいた春日部市では、普段のゴミ集積所に置かれたカゴの中に各家庭で出たビンや缶などを入れておくと、カゴごと回収されていく、というシステムでした。
一方答志島ではどのようにリサイクルゴミの回収が行われているかと言うと、決まった日の決まった時間、決まった場所にみんなが一斉にゴミを持って来るのです。和具では3~10月は午後5時に、11~2月は午後4時に回収をします。いわゆるサマータイム制ですね。答志や桃取では朝早い時間に行っているみたいです。外に働きに出ている人にはそっちの方がいいでしょうね。
さて、このリサイクルゴミの回収を初めて見たときの驚き。そりゃあ興味深くて思わず写真を撮ってしまうほどです。ペットボトル、缶、発泡スチロール、プラスチック、紙、ビンは色別に分けて、それぞれ袋やカゴに詰めていきます。最終的に全てを運搬船で運ぶので、不燃ゴミは船をつけている港に直接持って行きます。リサイクルゴミの回収は月2回で、その都度当番が決まっていて、その人たちがそれぞれ分別の監督をします。中にはゴミマスターみたいな人がいて、分別を間違えているとすかさず指摘されます。
うまく表現できないのですが、この時って異様な活気があるんですよ。ちょっとした祭りかな、と思うような。わーっと集まってばーっと作業してさっさと終わっていく。4時からだっていうのに、おばあさんたちが3時になるやいなや回収場所に集まり始めるのとか、4時前に回収が始まっちゃって、4時5分にはもうほとんど終わっているのとかも、面白いんですよ。
毎回必ず発泡スチロールの箱をつぶしている人に遭遇するのは、漁師町らしいです。さわら釣りの餌は発泡スチロール箱に入った状態で買うし、魚をあげたりもらったりするときにも使うから、どの家でも必ず出てくるゴミです。
あとは、みんながゴミを持って来るときの袋。漁で使う網で作られた特製の袋です。これを家や納屋の外にぶら下げておいて、ゴミが出たら洗ってそこに入れておく。網なので中身は乾くし、とってもいいんですよ。わたしも欲しい。
ちなみにわたしも当番の中に入れてもらって、回収の作業をします。最悪だったのはお盆直後の回収の当番。夏だからただでさえみんな飲み物をたくさん飲むし、帰省で人の集まる席が増えるから、お酒の消費量が多い。このときの缶の量はすさまじかったです。それが大変だったので正月明けに当番が当たったときに心してかかったのですが、大分マシでした。回収するときも暑くないしね。
引っ越してきて5日目にこの場面に出くわし、やっぱり離島ってみんなで仕事を分担しあって、協力していかないと生きていけないんだなー、と強く思いました。島の人たちにとってはなんでもない風景かも知れないけど、個人的には一見の価値ありだと思うシーンの一つです。
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