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031 台風一過 After a typhoon

こんにちは。台風一過、久々の晴天に生命力がみなぎっています。いがちゃんです。晴れって、いいですよね・・・。ようやく衣替えを本格的にやる気になりました。でも収納が足りなかったので止めました。

 

しかし今回の台風21号すごかったですね。今朝起きて海を見てみたら、大波でかき混ぜられてすごい色をしていました。定期船も昨日昼頃から欠航し始めて以来、16時現在まだ動く気配なし。と思っていたら、終日欠航の放送がありました。とにかくまだ風も波もすごくて、陸の上まで潮が飛んできます。

左上見てください。風で潮が舞っている。
左上見てください。風で潮が舞っている。

答志島に引っ越してきてから、台風が来るのはこれで3度目。離島にいるからなのか、三重県どこでもそうなのか、ここだと台風が本当に台風だと感じられます。関東はそもそも台風の通り道になることも少なく、また割と公共交通が機能しちゃったり、スーパーやコンビニも普通に開いてて、通常通り働いている人がいっぱいいるから、あまり台風来た!って感じないんですよね。

 

わたしの住む家は幸い、四方を家に囲まれ雨風波の影響を受けづらい立地であり、雨漏りも無ければ外れそうな窓枠とかも無いので、家に籠ってさえいれば比較的安全です。雨戸閉めたか?って聞いてくれる人もいるけど、雨戸は戸袋にしまったままさび付いているので、閉めなくても安全だということが立証されています。

 

それでも今回の台風はちょっとビビりました。なぜなら「避難勧告」が出されたから。しかも「土砂災害」への警戒から。

 

ここでわたしの故郷春日部市を地理院の地形図で見てみましょう。地形図とはわからないほど広がる平野。これが関東平野です。山なんかどこにもありません。(試しにズームアウトしてみてください。山のある部分は色が黄色くなっています。)本当、春日部にいたら山ってまず視界に入って来ないんですよ。

そんな土地で生まれ育ったわたしですから、土砂災害やがけ崩れというのは、テレビの中だけに存在する言葉くらいの感覚です。

 

移住してからも、津波のことは気にしていたけど、土砂災害なんて考えてもみなかったのです。今住む家の周りにも数十メートル離れれば、小ぶりながらに山がいくつかあります。答志島の土地は露出している部分を見る限り、結構崩れやすそうな感じがするけど、どこがどんな風に崩れるからどう避難、とかは全くシュミレーションできていなくて、今後の課題だと思いました。

台風時恒例、繋がれた船。今日は昼になっても繋がれたまま。
台風時恒例、繋がれた船。今日は昼になっても繋がれたまま。

しかし避難勧告って出ても意外と人って動きませんね。わたしは避難準備情報すら聞くのが初めてだったため、なんだかソワソワしちゃったのですが、周りの人に聞いてみても誰も避難する様子無し。

 

これで大丈夫なの?だって本土から離れているから、実際に災害が起こっても、すぐに消防やレスキューが来てくれるわけじゃないし、今日の様子見ての通り、一夜明けても救助の手が届かないかも知れない。それって結構やばいんじゃないの?そう思ったんですけど、少し希望もあるんです。

 

台風が近づいてきた時点でたくさんの人が、一人で大丈夫か?って声をかけてくれたし、2日家に籠らなきゃならないから、とおかずを分けてくれた人もいます。いざとなったらうちに来ていいよ、と声もかけられました。

 

新潟での震災以降、災害時における地域のコミュニティーの機能を重視する声が大きくなっていますが、ここの土地はそういった点ではかなりレベルが高いんじゃないでしょうか。災害はもちろん起こって欲しくないし、未然に防げるのが一番ですが、もしいつか島のどこかでなにかの災害が発生してしまっても、この人間関係が維持できていれば、それが被害を小さくするのに一役買うはずです。

 

改めて答志島の人の優しさに触れ、そんなことを考えたのでした。

 

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