こんにちは、答志島に移住して5ヶ月経ちました、地域おこし協力隊のいがちゃんです。今年はずいぶんと早く秋がやってきたように感じます。22日金曜日にいたっては、秋も晩秋に差し掛かるようなかなり寒い日でしたが、延期されていた運動会が開催されました。
答志・和具の運動会は毎年、保育所、小学校、中学校が合同で行われます。元々は16日土曜日に開催の予定でしたが、台風の為延期、予備日の17日も天候が悪かった為、22日になりました。普通の運動会と違うのは、かならず開催予定日が市場の休みに合わせてあることです。答志と和具の住民は7割から8割の人が漁業に関わる仕事をしているため、市場が開く日に運動会をするとほとんどの保護者が来られなくなってしまいます。ここの運動会では保護者どころか、学校や保育所に通う子どものいない大人も参加する種目が多いため、保護者の参加者が少ないと運動会自体が成り立たないというわけ。で、祝日の前日で市場がお休みの日に開催されました。
競技は中学校女子の徒競走から始まります。選手全員の名前が紹介され、ひとりひとりお辞儀をするのが、島ならでは。人数多い学校ではこんなことできないからね。
午前中ひときわ盛り上がったのが、保育所の子どもたちのかけっこ。運動会は子どもや孫が出ていないおじいさんやおばあさんも見に来ますので、どこの子が走るのかわかるように「屋号」と名前で紹介されます。これも島ならでは!3歳児は先生に呼ばれて「はーい」だけど、4歳5歳の子はちゃんと自己紹介できるぞ!先生の「きをつけ!」の合図で背筋をぴんっと伸ばすたびに場内が笑いにつつまれます。みんなかわいい。
ちなみにわたしも婦人会の枠で踊りに出してもらったのですが、自分で踊っていたので写真はありません。持っている方は至急送ってください。特にいがちゃんがりりしく映っているやつを希望します。
さて、先ほど保護者やそれ以外の大人が参加する種目があると言いましたが、その中でも最も盛り上がるのが、団体別綱引き。今年の出場チームは10チームです。消防団の分団や、ジュニアレスリングチーム、青年団、業種別チームなどがチャンピオンベルトを手に入れるべく、本気の戦いを繰り広げます。多少の余興要素もあり、青年団が相手チームの気をそぐために変な恰好をしたり、教員チームがズルして勝った後にやり直してぼろ負けしたり、みんなが楽しめました。ちなみに今年の優勝はジュニアレスリングチームでした。船曳チームでした。(※情報が間違っていたので修正しました2017.9.26)
そんな具合に和やかに進行していたのですが、表現種目や徒競走、親子や老人と小学生の合同競技などが行われ、午前中のプログラムが終了しかけたところで、雨が降ってきてしまいました。その為午後のプログラムは子どもたち優先、というわけで、婦人会や青年団の出る民謡踊りや、保護者の借り人競争などはカットされました。このために夜みんなで集まって踊りの練習をしていましたが、雨には敵いませんし、あくまで主役は子どもたち。
午後一番の5,6年生による鼓笛パレードは雨が降っていたので観客が少なく、いい場所から見られました。なかなか雨は止まない中、次は中学生の組体操、そして小学校のリレー、中学校のリレーと続きます。本当だったら保護者種目をはさんで一休みできるはずですが、各種目の準備や誘導を行う中学生や小学校高学年の子たちは大忙しです。
そして一番最後の種目は小中学校合同チームによる世古(地区)対抗リレーです。答志を東、中、西に分けた3世古と和具世古の4チームに分かれて11人1チームのリレーを行います。この種目が一番最後に来るのは最も盛り上がるからです。選ばれし選手たちは、仰々しくトラックをぐるっと一周歩き、その間一人ひとりの名前が紹介されます。(屋号は言いません)この種目を見るためだけに運動会に足を運ぶ人が大勢いるほどなんですよ。
わたしも張り切って和具チームを応援します。聞くところによればわたしの住む和具世古は年中どんべ(最下位)だけど、今年は選手に恵まれ近年最も期待値の高いチームになっているとか。小学生の低学年からスタートし、高学年中学生とバトンが渡ります。最初は1位でスタートしましたが、途中3位まで落ち込み、4位との差が開いていたため「ひとまずどんべは回避やな」とみんなが思っていたところに中学生たちが急速に追い上げ、大熱狂!(していたはずです。実際はわかりません、わたしが興奮しすぎました。)結果を見てみればなんと2位になっていたのです。しばらくは和具はこの話題で持ち切りになりそうです。
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